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2024年12月23日月曜日

精神科訪問看護について

 中医協 在宅3 訪問看護 R5/10/20

資料が厚労省HPに公開されています https://www.mhlw.go.jp/content/12404000/001158972.pdf 個人的に興味深かったのは精神科訪問看護についてです 訪問看護利用者の45.3%、内訳を見ると軽症患者に多く介入しており医療的ケアはほとんど提供されていないことがわかります 日本は精神科病院大国で、世界の病床のおよそ2割が集中しているといわれ、入院期間もほかの先進国と比べて突出していて、平均在院日数は先進国が28日に対して日本は270日、5年以上入院している患者はおよそ10万人います。 精神科病院ベッド数も多い上に、在宅訪問看護も多いという精神科医療のアンバランスを感じました 精神科医療と透析医療は相同性があると感じています 専門性が高い、専門外医療者は手が出せない、医療機関の選択が限定される、情報遮断が起きやすい、パターナリズムに陥りがち、公的医療でありながら民間経営が多い、利益追求医療に陥りやすい、などです 人口減少高齢化時代にあって限られた地域の医療資源をどう適正に分配するべきなのか議論が必要でしょう 内容をピックアップして箇条書きにしておきます 訪問看護利用者数は平成13年→令和5年で医療保険9.9倍、介護保険3.9倍 利用者は精神45.3%が圧倒的に多く、ついで神経系22.6%、悪性新生物11.3%、末期腎不全はその他9.4%内に包含されている 精神訪問看護利用者の伸びが大きい R5/H23比10.01倍 機能強化型訪問看護ステーション、機能強化型1 36.3%、機能強化型2 22.0%、機能強化型3 21.2%で専門研修終了した看護師配置あり 特定行為研修者在籍の効果として症状緩和・改善・QOL向上・ステーションの知識技術向上など、在宅医療推進・地域新興感染対策、第8時医療計画で就業者数目標設定 訪問看護療養費請求額(医療)平均値98,124.8円、中央値67,140円、最頻値3万円台、60万円以上が約1%強、最高1,162,640円 24時間対応体制について、電話相談について訪問日時の確認や時間の変更など、必ずしも即時的な対応を要さないと考えられるものも一定数存在、負担軽減の取り組みが必要 緊急訪問看護加算を算定している利用者は、月平均2.6日算定されているが、約1%の利用者では毎日算定 精神科訪問看護利用者のGAF尺度平均値は55 (GAF60-51 中程度の症状(例:感情が平板で、会話がまわりくどい、時にパニック発作がある)、または、社会的、職業的、または学校の機能における中程度の困難(例:友達が少ししかいない、仲間や仕事の同僚との葛藤)) 看護業務内容は精神症状観察・心理的援助・服薬指導・家族支援など 令和6年6月よりオンライン請求・資格確認 訪問看護療養費明細書の「主たる傷病名」は、主治医が交付した訪問看護指示書に基づいて記載

在宅1 在宅医療総論 R5/7/12 https://www.mhlw.go.jp/content/12404000/001120008.pdf 1.在宅医療を取りまく状況について 2.地域包括ケアシステムにおける在宅医療について 3.訪問診療・往診等について 4.訪問看護について 5.歯科訪問診療について 6.訪問薬剤管理について 7.訪問栄養食事指導について 在宅2 在宅医療 R5/10/4 https://www.mhlw.go.jp/content/12404000/001153942.pdf 1.在宅医療の現状等について 2.患者の特性に応じた訪問診療について 3.往診について 4.在宅医療における24時間の医療提供体制の確保について 5.在宅における緩和ケアについて 6.在宅における看取りについて 7.訪問栄養食事指導について 在宅3 訪問看護 R5/10/20 https://www.mhlw.go.jp/content/12404000/001158972.pdf 1.訪問看護の現状 2.訪問看護における24時間対応体制の確保について 3.機能強化型訪問看護ステーションについて 4.集合住宅等における効率的な訪問看護等について 5.精神科訪問看護について 6.医療ニーズの高い利用者の退院支援について 7.周産期及び乳幼児への訪問看護について 8.オンライン請求開始に伴う訪問看護療養費明細書等の対応について 9.介護保険における訪問看護との制度上の差異について 在宅4 訪問歯科 R5/10/27 https://www.mhlw.go.jp/content/12404000/001161688.pdf 1.歯科訪問診療の現状等について 2.歯科訪問診療の提供体制について 3.歯科訪問診療における口腔の管理について 4.小児に対する歯科訪問診療について 5.歯科訪問診療における連携等について

訪問看護ステーションアンケート調査からみたassisted PDの問題点と対策 2023 透析会誌56(11)401-409

 日本透析医学会雑誌11月号にassistedPDの原著論文が掲載されています

訪問看護ステーションアンケート調査からみたassisted PDの問題点と対策 2023 透析会誌56(11)401-409 名古屋大学医学部付属病院看護部 高井奈美 ほか 訪問看護ステーション側に立って愛知県下における assisted PD の現状はどうか,今後どのように assisted PD をこの地域で展開していくべきかを考える上で愛知県下の訪問看護ステーション368 施設ににアンケート調査 回収数は132 施設 PD 実施施設37 PD検討中施設59 PD受け入れを検討しない施設20 PDに常時携わっている施設は20%、その他の施設は PD 患者を看る機会が年に数例程度 訪問看護師による受け入れ条件(看護内容)は、「服薬管理」,「精神的サポート」が 1 番多く,次いで「バッグ交換」,「出口部ケア」 受け入れ見合わせ項目は,「Automated PD(APD)サイクラー準備」,「APD 機器準備などの操作見守り」 assisted PD の普及を妨げる課題 PD症例数の少なさによる経験不足 PDの訪問看護実績については PD 実施群では常に数人いるが 6 施設,常に 1 人いるが 4 施設,年に 1 人程度が 18 施設 PD 実施群で 3,4か月に 1 件の依頼が 4 施設,半年に 1 件が 6 施設,年 に 1 件が 15 施設,それ以下で 11 施設 PD 診療施設との連絡連携先は PD 実施群で、外来看護師が 1 番多く、地域連携室,医師の順 連携方法については言及なし PD に特化したトレーニングの必要性 PD 診療施設への要望として「勉強会,研修会を定期的に開催して欲しい」,「具体的な患者訪問依頼時の共同指導の場が欲しい」 assisted PD 普及のために 「APD 機器の操作や準備,指導」など専門的教育が必要

名古屋は人口あたり腹膜透析普及率が全国15位と比較的上位グループですが、訪問看護利用のアシステッドPD普及はまだまだ遅れていることがわかります アシステッドPD導入数が少ない→訪問看護ステーションへの紹介が少ない→訪問看護ステーションの経験値が上がらない→アシステッドPDの受け皿が育成されない、という悪循環です 訪問看護からFAX/TELによる外来看護師や連携室経由の情報交換だけではまったく不十分であることが私どもの経験からも指摘できます 腹膜透析は日々の在宅医療ですので、IoT/SNSによって在宅治療状況をリアルタイムに把握し、訪問看護へタイムリーな情報交換と指示が必須であることはこのグループでも議論してきたことです

シリコーンカテーテルとヨードについて テンコフカテーテル出口部のイソジン消毒に関する考察 Silicone Catheters and Iodine. Considerations for Iodine Disinfection of Tenchoff Catheter Exit Site.

私どもは、下記のような感染リスクの高い患者には、イソジンゲルを出口部処置にルーチンで使用 しております 低栄養・ 緊急導入・ 高度尿毒症・ 糖尿病・ ステロイド・ 超高齢など しかしながら、テンコフカテーテル添付文書に、下記のように書かれており、イソジンの使用は大丈夫なのかと、よ...