2024年12月23日月曜日

2021年 第3回KDIGO controversies conferenceのテーマ 在宅透析とその普及

 第3回KDIGO controversies conferenceのテーマは、在宅透析とその普及についてでした

今月号のKidney Internationalでフリーで読めますが、核心をついた必読の内容になっています KDIGO EXECUTIVE CONCLUSIONS, Kidney International, VOLUME 103, ISSUE 5, P842-858, MAY 2023 Home dialysis: conclusions from a Kidney Disease: Improving Global Outcomes (KDIGO) Controversies Conference https://www.kidney-interna http://tional.org/action/showPdf?pii=S0085-2538%2823%2900051-0 2018年の第1回KDIGO controversies conferenceのテーマは療法選択でありperson-centered and goal-directed approachが強調されました 2019年の第2回KDIGO controversies conferenceのテーマは血圧と体液量マネージメント そして、2021年第3回KDIGO controversies conferenceのテーマが、在宅透析とその普及でした 冒頭の一文から在宅透析推しで、どうしたら在宅透析が普及するのか、という観点から議論されています Home dialysis modalities, including home hemodialysis (HD) and peritoneal dialysis (PD), are associated with increased patient autonomy and treatment satisfaction PD vs in-center HDの比較について、clinical outcomeについては、2つのRCTがあるが、患者数が少なく途中で終了したのと、療法ランダム化を拒否した患者が多く含まれており、いずれも評価に適さず QOL評価については、イギリスからフレイルな高齢者にたいするアシステッドPDとIC-HDの比較で両者変わらないという論文があり(以前読んだとき違和感があったのですが)、筆者は、【ただし重要な点は高齢患者はPDでより満足している】とわざわざ追記してくれていて、そうだそうだと思いました この一文もそのとおりで、日本のこと言ってるのではと思いました 【ICHDがデフォルトの多くの地域では、HDセンターのすべてのステーションを満杯に保つための圧力が存在する可能性がある】 以下のような様々なテーマがよくまとまっていて一読する価値があります 在宅透析・センター透析選択の要因 在宅透析へのアクセスについてグローバルアスペクト 在宅透析優先政策 経済的要因 在宅透析プログラムと質の評価 モダリティ比較 在宅透析実現 患者トレーニング アシステッドPDの各国比較 新型コロナと在宅透析

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