2024年12月23日月曜日

特養入所者の透析通院について

 【特養入所者の透析通院について】

23/11/16 社会保障審議会・介護給付費分科会において厚生労働省より人工透析を要する入所者を医療機関へ連れて行く施設を新たに評価することを提案 https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_36375.html 頻繁に行わなければならない通院介助・付き添い等を評価し、透析が必要な方の受け入れにかかる負担を軽減することを目的に以下の要件を満たす場合に、報酬などを加算する。 ①定期的かつ継続的な透析を必要とする入所者 ②家族や病院等による送迎が困難である等やむを得ない事由がある方 ③施設職員が月一定回数以上の送迎を行った場合 頻繁な通院ということですから、腹膜透析は対象になっていない印象です ただし、この介護人材不足・コスト高をカバーするような加算は望むべくもなく、絵に描いた餅になることでしょう このような議論をするくらいなら、施設での腹膜透析を推進したほうが現実的なのです 施設での腹膜透析看護手技料を認めるだけで十分なはずです 私のこれまで付き合いのある特養では血液透析より腹膜透析のほうが助かると言われることが多いのです 施設入所者の血液透析の問題点として ①透析クリニックの送迎があっても朝7時台の時間外対応が必要 ②そのために食事や内服・インシュリンなどの早朝対応も必要 ③体調悪いと送迎してもらえず施設送迎となりスタッフ・車輌手配が必要 ④発熱時の対応がとくに大変 ④入院が多いと施設ベッドが空床のままになってしまう ⑤とくに終末期になると頻回入院→終末期入院となり施設看取りが困難 腹膜透析の場合はこれらの問題点はないのでかえって気楽だということです 初めて聞いたときは意外な感じがしましたが現場感覚は腹膜透析推しなのです 下記記事を読んでも分かるとおり、腹膜透析の知識がないために血液透析患者をどうするかという発想しかないことが問題ですので、介護福祉サービス事業者やケアマネへの啓蒙が重要になってきます 【介護報酬改定】特養、透析患者の通院介助を評価 厚労省提案 現場の負担を考慮 https://www.joint-kaigo.com/articles/17258/ 特養で透析患者の受け入れが拡大するか?通院のための送迎サービスなどが拡大する可能性 https://job.minnanokaigo.com/news/kaigogaku/no1352/

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