SDMが適切な選択に繋がらないことは周知の事実です
私からは、腎代替療法を患者や医師が自由に選べることの問題点を提起してきましましたが、これは特に驚くようなことではなく、明らかに医学的に非推奨治療を選択する場合は、公的保険ではなく自由診療で行うべきなのは当然なのです抗がん剤治療を患者の希望通りに医療保険で提供している医療機関はないことを考えればわかりやすいでしょう
高齢者の血液導入によって起きる、脳虚血・認知症、ADL低下、社会的入院につながるトラジェクトリーが明らかなのに、自由に選択でき、医療機関も公的保険診療支払いを受けれる仕組み自体がおかしいのです
先進国でこのような状況が許されているのは、アメリカと日本くらいです
療法選択については、三浦靖彦先生(岩手保健医療大学 元慈恵医大柏教授)が講演でよくお話されている、リバタリアンパターナリズム、2017年ノーベル経済学賞リチャード・セイラー教授のナッジという概念が適切だと考え実践しています
https://liberal-arts-guide.com/libertarian-paternalism/
三浦先生のyoutube臨床倫理チャンネルもぜひ
https://www.youtube.com/@byYMiura/featured
こちらの解説もわかりやすいです
行動変容の考え方を応用する 対象者に応じたコミュニケーション(平井啓)医学界新聞 2018.1.22
https://www.igaku-shoin.co.jp/paper/archive/y2018/PA03257_07
リバタリアン・パターナリズム 意思決定の「デフォルト」設定(平井啓)医学界新聞 2018.2.26
https://www.igaku-shoin.co.jp/paper/archive/y2018/PA03262_05
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